手技と症例

実際の症例と効果についてご紹介していきます

腰痛 40 代女性

右臀部から太ももの裏までの痛みで来院の方。
2 ヶ月ほど前からお尻から太もも裏の痛みが起こったそうです。
病院でのレントゲンでは、椎間板などに異常なしとと言われたが痛みが続いていたとのこと。
検査にて右仙腸関節の異常があり右腸骨前傾を修正。
右の大腰筋と腰方形筋をリリースし、腸腰靱帯と仙棘靭帯の弾力をつける。
腰椎 1 番 2 番間の椎間関節と髄膜のリリース。
腰部の確認をしてもらうと痛みはほぼ無くなりその後2回の治療で完治する。

膝関節の痛み  60 代女性

半年前から膝の痛みで歩行にも支障があり来院。
・膝の外旋
・膝の伸展が出来ない
・足関節の回内
等の問題があったため、
踵と距骨の関節・脛骨と距骨の関節、足底の横アーチと縦アーチを調整する。
そのあと、大腿四頭筋と大腿二頭筋のバランスを取り、膝窩動脈と大腿動脈をリリースする。
この時点で膝を動かしてもらうと少し膝の内側に痛みが残るので、伏在神経と鵞足を調整する。
これでほぼ痛みが消える。
膝の痛みで歩くことやしゃがむことができず、クリニックでも改善できなかったそうです。
治療を続けて現在、普通に歩けるようになり、しゃがむこともできるようになって良かったとのことです。

突発性難聴  60 代女性

半年前から右耳の突発性難聴になりその後聴力の低下と耳鳴りがありご来院されました。
左仙腸関節の問題があり左腸骨前方回旋に変位していたので調整。
横隔膜のリリース・胸鎖乳突筋のアンバランスの調整。
鎖骨下リンパと耳下リンパの流れを改善させ、右側頭骨の内旋変位の頭蓋治療。
耳管の弾力をつけ、側頭葉の聴覚野の機能低下を脳のマニュピレーション。
以上で耳の聞こえが良くなり、耳鳴りも80% ほど軽減しました。

佃打ちによる頚部の痛み  40 代女性

仙骨テストが陽性。
まず仙骨の治療を行う。
仙骨の捻転障害を矯正。
左軸上での左回旋。
仙骨を治療すると後頭下筋群が緩む。
後頭側頭縫合を開き迷走神経を刺激。
乳突筋と僧帽筋をリリースし第一肋骨の矯正。
痛みはかなり軽減したが少し残ったので、舌骨の治療するとほぼ痛みが無くなる。

自律神経失調症  30 代女性

主訴:不眠、食欲不振、倦怠感、片頭痛。
頭蓋リズムの減少、腹部の緊張、頸部の過緊張などがある。
後頭下筋と横隔膜をリリースし、脳圧の亢進、眼球の硬さがあるので脳室からの脳脊髄液の排液と眼球のマニピュレーションをする。
延髄部のリリースをし迷走神経の活性化をする。
迷走神経と制限のある胃、腸管膜を合わせてリリースし、関係する交感神経幹を抑制する。
視床下部、脳下垂体のバランスをとり、最後に全体のハーモニーを調和させる。
患者は治療中に入眠され治療後は頭の軽さと腹部の張りがなくなったのを感じる。
4回ほどで快調になりその後は月 1、2回体調維持で通われている。

脊椎分離症 10 代男性

脊椎分離症にてご来院されました。
高校ではサッカー部に所属されているとのこと。
数ヶ月前から腰痛が起こるようになり、整形外科でレントゲンを撮ったところ、脊椎分離症と診断されたそうです。当院で検査したところ、腰椎1番のヘルニアと判断。
腰椎5番の椎弓分離があり、腰方形筋・中殿筋に力が入らない状態です。
分離部を狭小する調整を行ったところ、弱かった筋肉に力が入るようになり、痛みも消失。
ただし、分離が完全に復位したわけではないので、完治まで激しい運動は控えてもらうようにし、後は病院で検査を受けながら調整を続けるようにお伝えしました。現在(通院三回)、腰椎の分離はまだあるが痛みは無く、病院で定期的な検査を受けながら少しずつ運動を再開しているようです。

腰痛 40 代男性

急に腰が痛くなったとのことで、今回はご来院されました。
観察していくと、明らかに今までとは違う、骨盤の変位がありました。
「どうされましたか?」と伺っても、思い当たりが無いとのこと。
観察中、指が腫れているのに気付き、伺うと「ドアに指を挟んだ」と思い出され、原因は指からと判断。
仮の調整を行なったところ、腰椎、及び骨盤の変位が元に戻ったので、指先を操法点と決め、指の調整だけを行い、起き上がっていただくと、腰痛が無くなっていました。
患者さんも驚いていましたが、私もあらためて身体の連動性の不思議さを実感いたしました。
今回の場合、指ではなく、骨盤だけの調整をしても効果はあまり無かったでしょう。

耳鳴り 40 代女性

数年前から、少しずつ耳鳴りが大きくなって、病院に行っても特に治療法がないため、来院されました。
耳の問題は、頭蓋骨や腎臟と関係が深いため、全身を観察しながら関係する部分を調べていきます。耳鳴りは、心理的なストレスやショックなどにより起こることもあり、身体の面だけではないケアが必要です。
SBS(蝶形後頭底結合)の側方ストレイン、右側頭骨の内旋変位、右の茎突下顎靱帯の問題が見つかりましたので、頭蓋オステオパシーにより調整しました。
(頭蓋骨の底の部分のゆがみと、耳の穴が通っている部分、顎関節を調整)
頭蓋骨は、骨のつなぎ目の部分で動いており、その部分がずれたり、曲がったりします。そこを、呼吸に合わせて、丁寧に歪みを治療していきます。最後に、耳の穴を広げる調整すると、耳鳴りの音が小さくなったとのこと。その後、何度か頭蓋骨の調整をしながら、ストレスの軽減法などをお伝えしたところ、三ヶ月ほどで、
ほとんど(疲れた時以外は)気にならない程度まで改善しました。耳鳴りはなかなか治りにくい疾患ですので、完治までは継続した治療が必要です。

発作的な咳 50 代女性

一週間ほど、発作的な咳が止まらずに、ご来院されました。
呼吸器系を検査すると、喉、気管、右気管支に異常あり。当然、呼吸の入りが悪い状態です。
上部胸椎の可動性が悪く、脊柱起立筋、菱形筋も緊張していました。
胸椎2番・胸椎3番の間隔が狭く突出しているので、結核の問題も考慮に入れ、観察。
咳は風邪の場合もあるが、アレルギーで起こる事も多いので、数種類の食物と花粉のアレルギー検査も行ないます。検査により、食物と花粉によるアレルギー反応が右気管支に異常を起こしていると判断。
構造的な問題と、アレルギー反応を遮断する調整を同時に処理すると、非常に効果が高いです。
調整後、胸椎2・3番のくっつきが開き、上部胸椎が弾力を取り戻す。
咳が止まり、息を吸ってもらうと呼吸が深くなっています。また、食物・花粉のアレルギーを再検査すると反応が出なくなっているので、これで終了。最近はアレルギーが原因で各症状を起こす方が多いです。クライアントには、検査でアレルギー反応があった食物をしばらく控えること、どんな物を食べたときに咳(アレルギー)が出たか覚えておくこと、をお願いしました。

歯痛 30 代女性

数日前からズキズキと響くような歯痛があるとのことで、ご来院。
こちらの患者さんは、子供の頃から歯が弱く、殆どの歯は治療済みだそう。
今痛いのは左上の奥歯で、以前に治療した左右の歯の被せ物も取れているとのこと。
検査をすると、左の側頭骨の内回旋変位と後頭骨の後方変位を確認。左肋骨の可動性にも制限があり、これは左肺の拡張異常から来ていました。
この方は、被せ物が取れた状態で数ヶ月過ごされていたそうです。
側頭骨・後頭骨の変位はこの為であり、左肺の弱化・側頭骨変位から上顎に影響が起き、左上奥歯の痛みがでたと思われます。
調整により左肺の拡張異常を正常にすると、肋骨の可動性、側頭骨、後頭骨の変位が正常になり、続いて上顎
も正常に。
「まだ痛い」とのことでしたが、検査では異常点が正常に復しているのでこれで終了。
しばらくの間、様子を見てもらうこと。また、歯医者にて被せ物の治療をするようにお伝えしました。

肩関節痛 40 代女性

右肩の関節痛にてご来院されました。
頚椎4番に問題があり、肩関節の外転・外旋に可動制限と痛み。
筋力テストでは中部三角筋、小円筋の弱化が検出され、大円筋にも緊張があります。
頚椎4番は胸鎖関節、肩鎖関節、顎関節に関係しています。
こちらの患者さんの肩関節痛は、鎖骨の捻れから頚椎4番の変位、ついで呼吸器系の問題へと繋がっており、右肺の拡張が制限されていました。
右肺の拡張異常を正せば、肩関節痛は解決すると判断し調整。
すると中部三角筋、小円筋に力がつき、呼吸も深くなる。
肩は挙がるようになったが、痛みはまだあるとのことでした。(この痛みについては、今ある症状が深い原因から順に治って行くため)
右肺の拡張異常を正したので、翌週の検査では眼球のバランス・過去の肩甲骨の打撲といった隠れた異常が現れてきました。これらを調整し正常に戻すと、痛みが完全に消えました。